言い伝え(産育)
日本全国のお産にまつわる言い伝えです。
- カキの木の下を通ってはならぬ、乳がでなくなる
- お天道さまに(太陽神信仰のため)顔を見せてはならぬ。どうしても外へ出るときは、笠・手ぬぐい・帽子などををかぶるか、かざして出る
- 妊娠したら蛇の抜け殻を腹帯のなかへ巻き込んでおくと、抜けることにあやかって安産する
- 便所掃除をまめにすると、きれいな子供が生まれる
- 便所には下の神さまがいるから、唾を吐くとお産が重い
- 妊婦が火事を見ると赤痣ができる
- 妊婦は葬式の門送りをしてはいけない。ただし、鏡を内側に向け着物の中へ入れておけばよい
- 妊婦が流し台に腰を掛けると難産する
- 犬のお産は軽いので、それにあやかって戌の日に腹帯をしめる(赤飯を親戚に配ると安産する)
- 妊婦がいる家で、犬や猫が孕んだら捨てる。同じ歳の者が生まれると負け勝ちができるから。また足の多い方が勝つから。ニワトリでも卵をあたためさせない
- 妊婦が箒をまたぐと難産する
- なべぷたの上で食物を切ると難産する(※葬式には、なべぷた(鍋の蓋)で食物を切る。葬儀にかかわる作法は日常では忌む。)
- 子供ができないときは、三代そろった家から米をわけてもらい、ご飯を炊いて食べると子ができる
- 妊婦は馬の道具をまたいではいけない。(※馬の妊娠期間は十二か月、出産が遅れるということ)
- 卵のからを踏んだりまたいだりするとお産が重い
- 子供が股眼鏡(上体をかがめ、自分の股の間から後方をのぞいて見ること)をするようになると、つぎの子を腹にもつ(妊娠する)
- 妊婦が右足から座敷に上がると女の子、左足から上がると男の子が生まれる
- 出産後の初産湯の水を捨てるとき、産人に「あと何人ほしい」と聞き、ほしいだけ盥をたたくとその数だけの子が授かる
- 胞衣(後産)は父親が埋めて、その上をよく踏む。そうしないと親のいうことを聞かない子になる。また埋めた 胞衣の上を最初にヘビが通るとヘビ、毛虫が通ると毛虫というように通ったものが一生嫌いになる
- 女の子が生まれると、嫁入りのときに備えて桐を植える。ただし、屋敷内に植えるのは「身上これキリ」といって忌む
- ご飯をお鉢に移したあと釜へすぐ水を入れないと、お産のとき後産(胞衣)がなかなかおりない
- ご飯をお鉢に移したあと釜へすぐ水を入れないと、はしゃぎっ子(破水)・からっ子ができる
- 妊婦が塩びき(鮭)を食べると、赤ん坊の頭にできもの(吹き出物)ができる※昔からサケは精が強すぎる食品に数えられ、妊婦は食べることをさけた。
- 妊娠中にトマト・トウナス・トウモロコシなど「ト」のつくものは食べるな
- 妊娠中にイカ・タコ・大根おろし・秋茄子・そばなどを食べると流産する。(※妊婦の禁忌食物は数多いが、特にイカやタコはその形状からの連想か、食べてはいけないものとされている。)
- 妊娠中に生グリ(栗)を食べると、胎児にできもの(吹き出物)ができる
- 兎の肉を食べると兎唇の子ができる
- 卵を食べると白子の子ができる
- 鮫を食べると鮫肌の子ができる
- 蛤を食べると舌の出た子が生まれる
- こんにゃく、なまこ、たこ、いかを食べると骨なしの子が生まれる
- 砂糖をたくさんたべると黒い子が生まれる
- 5ケ月に肉類を食べると、毛深い子が生まれる
- なしを食べると低脳児が生まれる
- 元旦のお産は安産である(元旦に生まれると出世する)
- 産婦の知らない間に枕の下にものさしを入れておくとお産が軽い
- 茶碗に水を入れ「水」と書いて飲むと安産
- 2階でお産すると難産する
- 頭にふるいをかぶせるとお産が軽い
もっといっぱいあるのですが・・・。書ききれません。
まあ、これを全部信じる人はいないでしょうが、妊婦を大事にしたいという昔の人の気持ちなのでしょうね。迷信だと言っても全てが有害だとは限らないし、あるものは科学的根拠がなくても教育的理由があり、多少有意義なものもふくまれているのも事実です。例えば、妊婦が火事を見ると、あざのある子が生まれる・・というのは、言うまでもなくあざと、火事は関係ないのですが、妊婦が火事を見て驚き、流早産などの原因になることもありえるので、そのいましめであると解釈すればいいですよね。
昔の人の言い伝えは個人的には好きなので、ただいまコレクション中です。地方で、いろいろ違いますから、なにか面白いのがあれば教えて下さい。